雨が降りそう
「4年間で市内にケヤキ100万本を植樹します」―。梅原克彦仙台市長が市長選で掲げた大胆な公約が、市当局に波紋を投げ掛けている。梅原市長は「必ず達成する」と公言しているものの、植樹100万本という数字は現実的には相当厳しい“ノルマ”。公式には「市長の掲げる施策を実現するのが職員の仕事」(市建設局)と、実現可能性の検討に着手したが、「無理。撤回してほしい」との本音も漏れてくる。100万本植樹は、市長選出馬に際して梅原市長が掲げた「政策目標」の一つ。選挙戦の最中から話題の的だった。
公開討論会では、対立候補から「仙台をジャングルにする気か」と冷やかされたが、梅原市長は「植樹用地は十分ある」と応戦。開会中の9月定例市議会でも「市民一人1本の植樹を目指す」と意欲的な答弁を繰り出した。
政策目標のうち国際会議・海外研究機関の誘致については、一般会計補正予算案に調査費が盛り込まれ、早くも目標達成に向けた取り組みが始まっている。自動車の「仙台ナンバー実現」に至っては、選挙戦の真っ最中に「公約達成」してしまった。
こうした中で焦燥感を募らせているのが、100万本植樹を担う市建設局だ。緑化推進課の試算によると、ケヤキの苗木は一本1400円。100万本植樹するには4年間で14億円が必要になる。「市の財政規模なら決してむちゃな数字ではない。だが、問題は国内にケヤキの苗木が100万本もあるかどうかだ」と言う。次に植樹用地。新設道路の分離帯、公共施設周辺のスペースなどの空き面積を加算していくと、「計算の早い段階で用地確保は困難と気付いた」(緑化推進課)。
さらに植樹のペース。毎日685本、毎年25万本ずつ植えなければならない。生け垣、建築物の緑化など市民ベースの植樹は昨年2万3000本を達成したが、その約11倍のスピードアップが必要だ。
市の「百年の杜(もり)づくり行動計画」は年間1万本、100年で100万本の植樹を目標に掲げている。梅原市長の公約達成には、行動計画を「超加速的に推進しなければならない」(ベテラン市議)。
緑化推進課は「行動計画の目標達成を100年後としたのは、緑を愛する市民の意識が永遠に続いてほしいと考えたから。植えればいいというものではない」と話す。「崇高な理念」か「市長の公約」か。担当部局の悩ましい日々が続きそうだ。
公約を掲げたからには実践すると思うのは市民の考え。
でも立候補者は選挙に勝つための口約(こうやく)なんだろうか(¬¬)
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